5軸CNCネジフライス盤 / 6軸CNCネジ研削盤
KRM2 / KRG2
大モジュール、少歯数のローターの
高精度加工に威力を発揮
- 切削できる最大径
- 200mm
- 主軸最高回転速度
- 520rpm / 10000rpm
代表的加工対象ワーク
スクリューロータ、スクリューポンプ
高精度加工
特殊歯形を含めた大モジュール、少歯数の各種ロータを高能率に加工することができます。特にスクリューロータ、ねじポンプ等のネジ状部の高精度加工に適しています。KRM2は超硬フライスカッターによる切削加工機、KRG2はCBN砥石による研削加工機です。
カッタヘッドスイベル機構
カッターヘッドは、水平面・垂直面においてスイベル機構を備えていて、圧力角プラス・マイナスの両方を持つ特殊歯形の加工に対応できます。
アフターサービス・メンテナンス体制
国産機の強みを生かした充実したアフターサービス・メンテナンスの下、機械を安心してお使い頂けます。
製品仕様
-
- 機種
KRM2
KRG2
能力
- 切削できるワークの最大径
-
200mm
200mm
- アキシャル移動距離
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900mm
900mm
- カッターヘッド傾け角度
-
-105°~+89°
-90°~+70°
- カッターヘッドスイベル角度
-
±29°(オプション)
ー
- 取り付けできるカッター直径×長さ
-
295×100mm
280×200mm
- 主軸回転速度
-
520rpm
10000rpm
- テーブル最高回転速度
-
25rpm
25rpm
- 本体重量
-
13000kg
13000kg
- 所要床面積(間口×奥行×高さ)
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4460×3075×2200mm
4460×3075×2200mm
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縦型ホブ盤
縦型ホブ盤はワーク軸が垂直な為、横型ホブ盤と比較して、治具やワーク、ホブの交換が容易で、短時間に精度良く組付けることができます。
また、ホブヘッドとワーク軸の接近性が良く作業性に優れており、オートローダやワーク払い出し装置等の付属品にも操作性を落とすことなく使用できます。
摺動面きさげ加工
カシフジでは、きさげ加工を施した摺動面を採用し、ホブ切り特有の断続切削に対し高い減衰性・吸振性に優れた構造にしています。
このことにより、機械を長年にわたって高い精度を保ちながらお使い頂けます。
一般に、機械加工では加工時に発生する摩擦熱や内部応力、また、温度・湿度変化などの影響により、加工できる精度に限界があります。
このためカシフジでは、機械加工を越えた高精度な摺動面を得るためにきさげ加工仕上げを行っています。
きさげ加工とは、鈍角で幅広の刃先を持つ「きさげ(スクレーパ)」という工具を使用して、手作業で金属の表面をごく少量ずつ1~3μm程度を削り取っていき、理想的な平面度、真直度を持つ高精度な摺動面に仕上げる加工です。しかも、きさげ加工表面には「アタリ」と呼ばれる小さく浅いミゾが分布し、これが油だまりとなり、すべり面潤滑が良くなるという特長があり、一層の摺動性能の向上となります。
きさげ加工仕上げは、赤色の光明丹顔料をきさげ加工する摺動面に塗り、次に基準となる相手面に摺り合せて、「黒アタリ」と呼ばれる色が落ちた凸部分を、きさげで削り取ります。
この「摺り合せ作業」を何度も繰り返すことで、黒アタリ部分の濃淡は均一となり、摺動面積に対するパーセント当たりを30%程度とすることで、極めて高い平面精度や真直度を得ることができます。
カシフジのきさげ職人は、削り取る材質や温度等の微妙な条件に応じて、きさげを押し込んだときに削り取るミクロン単位の量を調整して、正確で自由な形状を作ることができます。また、きさげ加工面の微妙なきさげ模様も、職人ひとりひとり異なります。そのような一人前のきさげ職人になるには長い年月がかかり、簡単には真似できない熟練技術の蓄積が要求されるところに、きさげ加工が「匠の技」と呼ばれるゆえんがあります。
テーブルB/E(テーブルバックラッシュ除去装置)
カシフジ独自開発のバックラッシュを "0" にする油圧式特殊二分割ウォーム方式のバックラッシュ除去装置をワークテーブル軸に採用しています。
バックラッシュ除去装置は、ワークテーブル軸回転の振動を抑えて、スムースで高精度なワークテーブルの回転を確保します。
また、回転精度は経年変化せず、メンテナンスフリーとなっています。
特に、大径ワーク、スカイビングホブ切り、及び逆巻き(ホブとワークのネジレ角が逆)の切削の際に、安定した歯車加工精度を生み出します。
自動化
各種デザインの中から、ワーク自動搬送交換のために最適なオートローダやコンベアーやオートストッカーを搭載して、生産工程の省力化・自動化を図ることができます。
基本形2アームローダ
(KN80、KN152)
基本形リングローダ
(KE201/251、KA220/400)
穴付きワークの搬送例
穴付きワークの搬送例
軸付きワークの搬送例
軸付きワークの搬送例
機内面取装置(オプション仕様)
<フレージングカッターによる塑性加工方式>
オートローダー装置の採用により、ホブ切り中の面取り・バリ取り加工が可能です。機械の空きスペースを有効利用し、面取り工具軸とバリ取り工具軸を独立させることで、機械正面操作側より、工具の段替えと調整を容易に行うことができます。また、ホブ切りと面取り・バリ取りの複合化で、ライン長さとサイクルタイムの短縮化が図れます。
ホブヘッド下に面取装置を搭載することにより、機内にてホブ切り後の面取り及び空きスペースでバリ取り工程、さらに、バリ取りによって発生した二次バリを再ホブ切りで除去することが可能です。二次バリの除去により、歯車研削やホーニングなどの仕上工程で、熱処理で硬化した歯面側の二次バリが砥石を損傷させることを防ぎ、工具寿命の向上に貢献します。ホブ切り加工と面取り・バリ取り加工の複合化により、ライン長さが短縮されます。また、軸物ギヤについても対応可能です。
<超硬ロータリーバーによる倣い切削方式>
オートローダー装置の採用により、ホブ切り中の面取り加工が可能です。機械の空きスペースを有効利用し、加工ワーク上端面側と下端面側加工用の超硬ロータリーバーを回転させながら、軽く加工ワークに当てて倣い加工を行います。加工ワークが変更となっても同じツールで面取り加工が可能。
ハードホビング
ハードホビングとは、焼き入れ後の歯車のホブ切りによる歯車仕上げ加工のことです。
超硬ホブで、焼入れされた歯面を仕上げホブ切りする方法(通称:サラエ切り加工)と、焼き入れされたブランクを直接にホブ切りする方法(通称:ブツ切り加工)があります。
カシフジの高精度ホブ盤と、独自開発の非接触センサーを採用した自動ワーク位相合せ装置により、高速かつ安全な歯合せ作業を実現しています。
サラエ切り加工
ブツ切り加工
自動ワーク位相合せ装置
加工プログラム
加工プログラムは、ワーク・ホブ諸元、及び切削条件を入力するだけで完成します。
プログラム作成後は、ワーク番号の指定を行うと、直ちに歯切り加工が自動で行われます。
オプションの加工プログラムソフトを選択するとクラウニングやレリービング、テーパー加工も容易にできます。
量産加工から特殊加工まで幅広い加工が可能な、シンプルで使いやすい機能を搭載しています。