京都情報

『匠の都市 京都』をご存知ですか？

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  京都の玄関口、京都駅から南へ電車に揺られ、車窓に映る世界遺産、東寺の五重塔に古の都の人々へ思いを馳せる内、程なくするとカシフジ本社工場の最寄り駅、上鳥羽口に着きます。
  
  京都駅の喧騒とは対照的な静寂さに包まれる上鳥羽口駅を後に歩みを進めると、観光都市京都のイメージとは趣を異にした工場が立ち並ぶ風景が目に飛び込んできます。1,200年以上の歴史や文化を脈々と受け継ぐ京都は、日本は元より世界各地から多くの人々を引き付けてやまない街ですが、日本でも指折りの工業都市としての一面もあります。煙突が林立する重化学工業ではないものの、先端技術産業を中心にものづくりとして世界的に有名な企業が数多く存在します。

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  ものづくり都市・京都が形成されるようになったのは、平安遷都以来、西陣織、京焼、友禅染、京団扇など高い水準の伝統的工芸品が、専門職人の手により公家や貴族に献上されていた歴史的背景があります。江戸時代においては、消費都市江戸、商業都市大阪、工業都市京都と言われ、京都にはものづくりを支える文化が古くから継承されています。
  
  工場風景に京都の歴史を重ね合わせつつ、カシフジ本社工場までの道程に目を遣ると、工場と工場の間のさほど広くない土地に畑が点在していることに気付かされます。実は、カシフジ本社工場のある上鳥羽という土地は、九条ねぎ、京みず菜などの京野菜の中心産地としても知られています。

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  上鳥羽は賀茂川（鴨川）と桂川の二つの川に東西を挟まれるように位置している地形のため、肥沃な土壌が多く、野菜栽培には最適な環境です。また、風土に加えて京都の歴史背景も京野菜の栽培が盛んになったことに大きく関係しています。新鮮な魚介類の確保が地理的に難しい京都の中心地において、公家や貴族のための新鮮な食材として高級な京野菜が求められ、さらに禅宗などの伝来により、精進料理に使われる京野菜が一般にも普及したためです。
  
  カシフジ本社工場には、上鳥羽口駅から徒歩１０分程で到着となります。上鳥羽の肥沃な土壌の上に京都の文化の土壌が育まれ、ものづくり都市・京都が発展した様に、わたしたちカシフジも上鳥羽の地において、京都の文化・歴史の発展と共に歩んできました。カシフジは1918年に国産初のホブ盤の開発に成功し、京都市電の修理用歯車を製造販売したことに事業の礎があります。京都だからこそのカシフジ、京都企業カシフジです。

京都にお越しの際は、是非、日本の文化と伝統の中心であり続ける京都を体感してみて下さい。