高卒入社組が語るカシフジ
高校を卒業してまもなく、カシフジで社会人に。そんな共通点をもった入社4年目〜8年目の社員が集まり、不安と期待を抱えて入った当時を振り返ります。一定の経験を積み重ねたからこそわかる、カシフジの雰囲気や働き方についても語ってもらいました。
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高校生目線で見た、 カシフジの印象
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Q
「高校を卒業後にカシフジに入社」したことがみなさんの共通点ですが、高校生時代からカシフジのことは知っていましたか?
進路担当の先生と相談する中で、カシフジのことを紹介してもらいました。「ホブ盤という機械があるけれど、これを作っている会社に行ってみない?」と。かねてから工作機械を触ってみたいと思っていたので、ある意味で理想の会社に就職できてよかったなと思いますね。もちろん、きついなと感じることも多々ありますが笑
小室さんと同様に、私も先生から紹介してもらってカシフジを知りました。ホブ盤についてもその時点で初めて知りました。学生時は電気科ということもあり、カシフジのHPを見ても、ネットでホブ盤について調べても理解できず「なんのことか、さっぱり……」というのが正直なところでした笑。最終的には、福利厚生や給与などの条件面がとても充実していた点が決め手でした。
僕は祖父がこの会社で働いていたこともあり、カシフジのことは知っていました。祖父の話を聞いての印象は「とても難しい機械を扱っている会社なんだろうな」と。高校時代は電気科で工作機械を触ったことがなかったので、ハードルの高さを勝手に感じていたんです。それでも挑戦してみたい気持ちがあり、求人が出ていたので思いきって応募してみました。
私の場合は、カシフジでインターンシップに参加したことがきっかけです。工業系の仕事はやはり男性が多い印象で女性でも働けるかという心配はあったのですが、実際に会社に入ってみるとみなさんすごく優しく接してくださった。カシフジは例に漏れず女性従業員の絶対数は少ないですが、働きやすいと思います。
高校時代の勉強で 役に立ったこと
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Q
高校生の時に学んだことが、今の仕事に生かされていると感じることはありますか?
高校時代に授業でいろいろなものを作ったりしていましたから、ものづくりの基礎中の基礎である工具の名前や機械の名称などある程度のことを知っていました。入社時点では、同期の人よりは覚えることが少なかったので役に立ちましたね。
入社前に仕事で活かせる知識を知っていると、高校卒業直後でもスムーズに業務に入っていけたでしょうね。私の場合は高校の時は電気科でしたから、配属された部署では活かせる部分が正直なかった笑。機械工学の部分では知識ゼロで働き始めたんです。同期の周りの人たちは機械工学の知識を身につけて入っている人は多いので、入社の時点で「何歩もリードされているな……」とは内心は思っていました。それでも、まじめに働けばなんとかなるのがカシフジ。研修が充実していたので、その間は鍛えられました。
高校の時はロボット専攻でしたから、ロボットを動かすためのプログラミングの知識が役に立ちました。その時に、C言語やGコードというNC機械に指令を送るためのコードにも触れました。「こういうふうにプログラムを組んだたらこういうふうに動く」ということを体で覚えたことが、今の仕事にも生きているなと感じることは多々あります。
具体的に〇〇が役に立ったとは、すぐには思い付かないですけど、ふとした瞬間に過去の勉強が生きているなということはありますよね。いまは電気の設計をやっているので、授業で受けた内容は全般的にためになったと思います。
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心に余裕のある雰囲気だから 、新社会人でも輪に入りやすい
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Q
「高校生」から「社会人」になられたことで、生活はガラリと変わったと思います。その切り替えに難しさを感じることはなかったですか?
私の高校では就職する人の割合が多いので、学校の方で敬語や基本的なビジネスのマナーをきちんと指導してもらいました。すぐに社会に出ても大丈夫なように教育してもらっていたので、特に切り替えの難しさを感じることはなかったです。みなさんはどうですか?
難しさはなかったけれど、慣れるまでは時間がかかった部分はあったと思います。自分の父親以上の年齢の方々が周囲にいらっしゃるので、そこは学校とは違いますね。マナー的なところはぜんぜん厳しくなくて、むしろ自分のしたことに自分だけで反省している感じです笑。会話の後に「さっきの言い回しや言葉遣いは失礼だったんじゃないかな……」とか。カシフジの雰囲気はおおらかなので、そんなささいなことで叱られることは滅多にないです
雰囲気のよさは、まさにそうだなと思います。友人にカシフジのことを話すと、羨ましいと言われることはよくあります。趣味は釣りですが、会社に入ってから先輩に誘ってもらってよく一緒に釣りに行かせてもらっています。いろいろな輪も広がって違う部署の人との付き合いができると、仕事の面で相談がしやすくなり、ミスをした時に助けていただけたこともあります。
上司とよい関係を保つことができますね。それを友人とかに話すと「えっ!?」と言われますよ笑。インターンシップでお世話になっていた時から、そういう空気は感じていました。仕事の面のやさしさだけでなく、「趣味は何?」とかそういう会話をしてくれて、当時学生だった自分にも輪に入りやすいようにしてくれました。そういうふうに優しくできるのは心とか仕事の環境に余裕があるからだろうなと思います。
他部署の人に聞いてみたいこと
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Q
普段は異なる職場で働いているので、なかなか面と向かってお話する機会は少ないと思います。この際に、お互いに聞いてみたいことはありますか?
鈴木さんに聞きたいんですが、女性ということで得したと思うことはあります? 現場に女性の人は少なく、貴重な人材なので側からみると可愛がられているなと笑。
腕力がある子ではないということを周囲は最初からわかっていましたので、「なるべく重たいものは持たないようにしよう」と言ってもらいました。最初に「できないことがあれば、言ってね」と配慮してもらうこともありましたが、通常業務は男性と同じ仕事をさせてもらっています。ちょっと面白いのが、先輩社員の方からは「あかねちゃん」って呼ばれること笑。
たしかにカシフジの女性の方は下の名前で呼ばれていますね。
後輩からは「鈴木さん」と呼ばれますけど、先輩からはどんなに歳が離れていても「あかねちゃん」。女性はあまりこういう職種は選ばないと思うんです。男性が多い職場にちょっとでも輪の中に入りやすいように、親しみを込めて呼んでおられるのかなと思います。
それは嫌だったりします?
まったく嫌じゃないです。みなさんと仲良くするにはいいかなと。みなさんは、働いていて違和感を感じることとか、嫌だなって思うことってあります?
強いていうなら、制服の汚れが目立つこと笑。制服は会社で洗ってくれるのですが、自分で洗うこともあります。でも、何度洗っても落ちないこともしばしば。加工した時の鉄屑とか黒い汚れとか……。
技術部は部屋の中での作業が中心なので汚れないですが、現場は大変そうですね。
細かく空中を舞うような小さい鉄が、服の繊維と繊維の間に入り込んでしまいますね。自分は毎週クリーニングに出しますが、もう汚れは諦めています。1日やっただけでまっ黒になるので。逆に言うと、仕事で嫌だなって思うことはそれくらいしか思いつかない笑。
後輩へのメッセージ
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Q
最後にご自身と同じ高校の後輩へのメッセージやアドバイスをお願いします。
就職先を決めるにあたっては、「ここだ!」という決め手というか確信のようなものはなかったのですが、いろいろな会社を見学したり調べてみたりすることがいい選択に繋がったかなと思います。5社くらいは候補に挙がっていましたが、しっかりとそれぞれの会社を知って比べると、いいところ・わるいところが浮かんできて選びやすくなります。
仕事とは違う切り口になりますが、高校生のうちに遊べる友達と遊んでおいてほしいなと思いますね。就職か進学かを選ばれると思うので、友人が県外に行ってしまって離れ離れになります。コロナ禍ということもあり、遠くになるとなかなか会えなかったりする。社会人になったら、仕事に自分の時間の大半を使うことになるので、今のうちに高校時代にしか築けない関係を大切にしてほしいですね。
高校を卒業してカシフジに入られる人にアドバイスできるとすれば、不安があっても自分から率先して先輩に質問していけばきっとうまくいくということ。さっきも話に挙がっていましたが、とても話しかけやすい雰囲気ですから仕事に真摯に向き合えば周囲が自分ごとのように助けてくれる。
そうそう。まじめな人ならぜったいにやっていけます。僕も全く知識がない状態で今まで働けていますが、それは周囲の人のサポートや教えがあったからこそ。ちょっとでも工作機械やものづくりに興味があるのであれば、ぜひカシフジに見学にきてほしい。きっとその雰囲気を感じとっていただけるはずです。