いまの失敗が将来に繋がるように
-
現在のお仕事について教えてください
営業部がお客さまとの打ち合わせを経て、持ち帰った仕様をもとに、工作機械の設計を行っています。ざっくり言いますと、製品には標準部分とオプション部分とがあり、私たちが担当するのは後者。お客さま全員が同じ歯車を切るということはないので、それぞれのユーザーの要望に基づき設計を行なっています。
-
カシフジに入社した理由は?
高専時代は、人型ロボットを作るのに夢中でした。大好きな設計の仕事に携わりたいという想いと、福利厚生が充実していたことが、カシフジを志望した理由です。入社後は現場レベルでホブ盤の理解に努め、3年前に当初から希望していた設計に異動となりました。入社してから10年を超えていますが、設計者としては実質3年ほどの経験なので、まだまだ未熟者です。経験を重ねるごとに、ホブ盤の奥深さを知り、カシフジは世界中の歯車業界を支えるすごい会社だなと感じます。
-
仕事で気をつけていることは?
私自身の経験不足で、設計ミスをすることもあります。カシフジには製品が何種類もあり、最新のものから古いものまであります。新しいものなら問題ないですが、古い製品は昔の資料を参照し、設計上の疑問を整理する時間が必要です。時間がないと、勢いで甘い設計書を作ってしまい、周囲に指摘されたり迷惑をかけたりしてしまうので……。「全体のうちでこのパーツがどういう役割を果たすのかな?」というような疑問が生まれるには、まず基礎を身につける必要があるなと日々感じています……!
-
カシフジらしい、思うことは?
どんなに古い製品でも、修理対応するところがカシフジらしいと思います。何十年も前に出荷した製品もあるので、構造的にどうなっているのかわからないことも珍しくありません。当然その場合、修理にはリスクが伴います。納期が厳しい場合もあります。普通なら「新品を買った方が……」と思うかもしれません。でも、お客さまにとって修理のほうが、メリットが大きいなら古い製品でも前向きに向き合っています。「お客さまにお届けした製品は最後まで面倒を見る」というような、会社の精神を象徴しているなと思います。
-
今後の目標は?
設計能力を向上させたいです。設計は経験がものを言います。カシフジの製品一つひとつの標準仕様を深く理解することが大事です。標準が理解できると、何気ない部分や細かな部分の疑問も生まれやすいし、応用にも繋げやすい。経験3年ではそこをカバーするのは難しいですが、今の失敗や経験が将来に生かされることを信じて日々努力しています。「あいつにまかせたら間違いない」って言われるような設計技術者になりたいです。